理事長あいさつ

振り返れば、昭和47年(1972年)、神奈川区亀住町の土地を「働くお母さんのため」「子どもたちのより良い福祉のため」にと、国有地の払い下げを求めて大きな運動が展開され、故・瀬田良市氏(元法人理事)、先代の理事長・園長であった、柿原撫子氏などの大変な努力と情熱によって、横浜市で民間では初めての乳児保育園『白百合乳児保育園』が設立されました。
以来、数々の改革、前進がはかられ、今日、保育園も5園を数え、理念を共にする職員も150名を超えました。

40年にもおよぶ当法人の歴史は、形の上でも、また内容の点でも着実な前進をたどってきたと思っています。
そして、これらの成果を得ることが出来たのは、当法人の伝統ともいえる「次の世代を担う大切な子どもたちに、より良い保育を」「働く女性の地位向上をめざして」を合言葉にした、法人役員と保育園職員の団結・協力があったからだと思っています。
同時に、各園を地域で支えてくれた町会役員をはじめ、地域住民のみなさんのまさに、親子代々に渡るご支援、コミュニティの主要な一員として、温かく育てて頂いたからこその今日と、感謝しつくせない気持ちでいっぱいです。
我が国にとって、21世紀最大の問題の一つとなっている少子化問題が進行する中で保育の問題は重要な焦点となっています。
私たちは今後とも、次代を担う大切な子どもたちのため、働く女性の地位向上のためにも、これまで築いてきた「誇れる保育事業」を確固たる土台として地域に根差した保育を、福祉のまちづくりにおおいに役立つ保育を前進させる決意であります。